fusen〔 色彩を持たない多崎つくる〕 - 村上 春樹 限定された目的は人生を簡潔にする 枠をいちいち恐れることはないけど、枠を壊すことを恐れてもならない。 人の心と人の心は調和だけで結びついているのではない。それはむしろ傷と傷によって深く結びついているのだ。痛みと痛みによって、脆さと脆さによって繫がっているのだ。悲痛な叫びを含まない静けさはなく、血を地面に流さない赦しはなく、痛切な喪失を通り抜けない受容はない。それが真の調和の根底にあるものなのだ。 怯えやつまらないプライドのために、大事な人を失ったりしちゃいけない 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)村上春樹文藝春秋Amazonで詳細を見る fusenToru I.August 13, 2017 Facebook0 Twitter Pinterest0 0 Likes