僕ではない僕の選択

何か決断を迫られた時、時々妄想することがある。


僕の現実空間はYouTubeでライブ配信されていて、これまで出会ったすべての友人が観ている。

そしてリアルタイムでコメントをくれる。

僕はそのコメントを見ながら、ひとつひとつを判断していく。自分の意見も取り入れながら。


そうすることで、僕は適切な選択をできるような気がする。


なぜなら彼らは僕の人生で出会った信頼できる適切な友人たちであるから。

結局は友人のコメントを妄想しつつ、自分が選びたい選択の背中を押してほしいだけだったりするのだけど。


そんな未来が妄想だけではなく、実際に訪れる日は近いように思える。


Google Glassのようなスマートグラスが進化して、お互いのリアルタイムを常にシェアできる。

情報ではなく状況のシェア。

もちろんオンオフはできるとして。

問題はいつも隣り合わせにありそうだが、楽しそうな未来な気がする。


現実は僕たちの中にいくつでも存在しはじめる。

essayToru I.